シャウエン

モロッコ
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アフリカ大陸の北部、スペインと地中海を隔てたところにあるモロッコには真っ青に塗られたエキゾチックな街があります

名前をシャウエン。モロッコのやや北部に位置しているこの街は今やモロッコの象徴にもなりつつあります

青い街といえばインドのジョードプルやギリシャのミコノス島なども有名ですが、シャウエンは特に有名で、日本の旅行代理店などでもモロッコのパンフレットによく使われていますので目にしている方も多そうです

ではシャウエンがどんな街なのか、なぜ青いのかを見てみましょう

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シャウエンはなぜ青い?

アッサラーム アレイコム!たびどんですたい!

モロッコの美しいブルーシティ、シャウエンは何故青いのか、その理由は意外なものっちゃんね

結論から言ってしまうと宗教的な理由。その昔、スペインではレコンキスタという再征服活動があったばい。re=再び、conquista=征服することでレコンキスタと読むばい。

イベリア半島(今のスペインとポルトガルがある半島)の再征服活動であるレコンキスタが終わると同時にユダヤ教徒追放令を発令、これによってイベリア半島に住めなくなったユダヤ人が移り住んできたのがこのシャウエン。

ユダヤ教では青という色が天や神を示す神聖な色になっているばい。正確な文献は無いけど、シャウエンに移り住んだユダヤ人が宗教的な意味を込めて塗ったのではないかと考えられているっちゃんね

美しいけど、その美しさの背景には戦争と迫害の悲しい歴史があるかもしれないたい

そんなちょっと悲しい理由はあれど、今は人気のフォトジェニックな観光地です。

幻想的なブルーシティを歩いてみよう

シャウエンには新市街と旧市街があります。青い壁の街は旧市街にありますが、新市街も見どころたっぷり。

そんな幻想的なブルーシティの見どころをご紹介します。

メディナ通り


シャウエンに来るなら、ここが目的のはずです。メディナ通りはシャウエンの象徴とも言える青い壁やドアが並ぶ旧市街の通りです。

道は迷路のように細く、階段を上ったり下ったり・・迷うけどそれがまた楽しくなる不思議な空間です。

また、壁が高いためかGPSも機能しにくいようです。道に迷うのが楽しいと感じるのもシャウエンの魅力の1つです。

中には入場に5ディルハム(※約60円)が必要ですが、小道具を自由に使えるフォトスポット(上写真)を用意してくれているお宅もあります。

カスバ


カスバはシャウエンの中心にあるハマン広場の奥にある城塞です。要塞機能を持つ集落をカスバと呼んでいます。

ブルーシティを一望できるほか、内部は博物館にもなっています。高い場所から見る青い街もまた一興。ぜひ登ってみてください。

リアド


シャウエンに泊まるご予定があるなら、ぜひリアドへ。リアドとはモロッコ独自の文化で、「木が植えられた庭」「中庭のある家」を意味するアラビア語です。

元々は一般家庭だったところを、宿泊客を受け入れるために改築した邸宅ホテルなんです。

シャウエンでの生活をちょっと体験できる貴重な施設です。が、シャウエンはヨーロッパでも人気の観光地でホテルに空きがない事もしばしば。事前に予約しておくことをお勧めします。

リアドはシャウエンに限らずモロッコのいたるところに見られる文化です。

もちろん新市街も綺麗なホテルやカフェなど魅力いっぱい。ヨーロッパでも人気の街というのもうなずけます。

こんな魅力あふれるシャウエンですが、治安など気を付ける事はあるのでしょうか?

シャウエン、モロッコで気を付ける点


実はここ最近、モロッコでは観光客と住民が揉める事案が増えているそうです。

シャウエンは前述通りモロッコの街です。モロッコはイスラム教の方が中心となっています。もともとフランス領になっていた過去もあって、フランス語がつかわれていたり、挨拶にハグや頬キスが使われるのですが同時にイスラム教でもあるのです。

特に気を付ける点を挙げてみます。

お酒問題


特に多いのがお酒です。レストラン等で飲んでいるモロッコ人も多いので大丈夫だと勘違いしてしまう方が多いのですが、まれに嗜む方がいると言うだけで、多くは飲酒禁止としている教徒が大半です。路上等でお酒を飲んでしまうと怒られたりと揉め事に発展する要因となります。

お酒を飲むときは、お酒を出すレストランかホテルの自室などのみに限定するようにしてください。また、スーパーマーケットでも販売されていますが、地元の方も後ろめたさもあってか、隠すように持ち帰る人を多く見かけます。

郷に入っては郷に従えとも言いますので、出来れば見えないようにホテル等に持ち替えると余計なトラブルにならずに済みそうです。

女性の服装


ご存知のようにイスラム教では女性が肌を露出する事を良しとしません。同じ格好でいる必要はありませんが、露出の多い服装で外を出歩くのは控えた方が良いでしょう。

怒られたり注意されるだけならまだマシ。過激な方なら襲っても良いと勘違いする方もいるそうです。出来る限り肌が見えにくい服装を選ぶと良さそうです。

ラマダンの時期


イスラム教の国に行くときはラマダンに注意してください。

ラマダンとは、1年のうちのある1か月間、日の出から日没まで飲食や飲水、喫煙等が禁じられ、言動も慎む風習があります。このラマダンの時期はレストランも閉まってしまう他、空腹の辛さからいら立つ教徒も少なくありません。

知らずに外でスナックなどを頬張った観光客と揉める、という事案もあるそうです。この時期は気を使うばかりか、食事にもありつきにくい為、旅行には向かない時期と言えそうです。

肝心の時期ですが、毎年違う日に行われます。が、最近のGoogleでラマダンを検索するとその年の日程を教えてくれますので予定を立てる際に検索してみてください。

ハシシに注意


シャウエンはモロッコにおける大麻の主要生産地としても知られています。

ハシシとして町のいたるところで販売されていますので呼び込み等に気を付けてください。吸うと幻覚症状を発症する恐れがありますし、お土産で日本に持ち帰ると違法行為として罰せられます。

シャウエンへ行くには


シャウエンまでは鉄道が通っていませんのでバスかタクシーになります。タクシーはかなり高額になってしまいますのでバスをオススメします。

シャウエンの正式名称はシェフシャウエンです。チケットを事前予約ではなく現地で購入する歳は「シェフシャウエン」と伝えてください。

カサブランカ・ラバト発

ルートは様々ですが、多くの場合は首都ラバトから、直接行く場合はカサブランカ発となります。ただ、カサブランカ発でもラバトを経由するので同じバスになります。

カサブランカから(ラバトから)は1日1本のバスが出ており、6時間半ほどで到着します。

フェズ発

世界遺産のあるフェズから向かう場合もバスになります。1日4本ほど出ており、4時間ほどで到着します。

ラバトやカサブランカから行く場合は泊まりとなりそうですが、フェスからなら日帰りも可能で、日帰りツアーも多く出ています。

セウタやタンジェからでも可

スペインの飛び地であるセウタやジブラルタル海峡に沿ったタンジェからも行くことが出来ます。シャウエンはヨーロッパでも人気の観光地で、スペインからフェリーでジブラルタル海峡を渡り、シャウエンに行く方が多いのでルートも確保されています。

余談ですが、タンジェからスペインのアルヘシラス行きのフェリーは非常に安価でバックパッカーなどにも人気のルートのようです。

バスは基本的にはCTM(国営)を利用する事になると思いますが、シャウエン行きの客はほとんど観光客なのでバスは非常に綺麗で安心して乗る事が出来ます。

魅力あふれるシャウエンの街ですが、モロッコは日本とは全く異なる文化圏です。治安は比較的安全ですが、十分気を付けて旅を楽しんでください。

エリア詳細

エリア

モロッコ シャウエン

交通例

成田⇒パリ【経由】⇒カサブランカ【経由】⇒シャウエン【バス】

言語

アラビア語

通貨

モロッコ・ディルハム

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