世界遺産に登録されているハンガリーの首都ブダペストは、街の美しさから「ドナウの真珠」とも言われています。
そんなブダペストの代表的な名所といえば、ドナウ川に架かる有名なくさり橋です。正式名称をセーチェーニ鎖橋といい、西岸のブダ地区と東岸のペスト地区を繋ぐ9つの橋の中のひとつ。最も古く、19世紀半ばに建てられました。
ハンガリーで最も美しい橋といわれ、観光客も多く訪れるブダペストの人気定番スポットになっています。橋の両側にあるライオンの像も特徴です。
(Photo By Paul Mannix, Il conte di Luna, Rob Gallop)
ハンガリーの歴史に佇む橋
セーチェーニ鎖橋は、全長375メートルに連なる電球が鎖のように見えることから、くさり橋と呼ばれています。
その電球がライトアップされる夜間の姿はいっそう美しいことで有名です。
ブタペストを流れるドナウ川に最初に架けられたこの橋は、ハンガリー人セーチェーニ伯爵の提唱・支援により、1849年開通。
それからしばらくして、川を挟んで長らく分断されていた西岸のブダ地区と東岸のペスト地区が統合されました。
西のブダは王宮をかまえた山と丘陵の城下町、東のペストは美しい平原と国会議事堂がある商工業の町。1873年にひとつの市となり、首都ブダペストが誕生。橋は統合の象徴となりました。
19世紀の独立戦争ではオーストリア軍、第2次世界大戦時には他の橋と同様ドイツ軍の破壊を受け、現在の橋の姿は1949年に再建されたものです。
また1956年には、旧ソ連の戦車がこの橋を渡りハンガリーに軍事的圧力をかけ、1989年に社会主義から決別したハンガリーの人々はくさり橋に集まって長い苦難からの解放を喜び合い…と、鎖橋はこの土地の歴史を刻んできた建造物といえるでしょう。
(Photo By llee_wu, Neilhooting, mararie, discosour)
ライオン像の舌
ヨーナポット!たび丼ですたい。
橋の両側のたもとにあるライオン像にはこんな逸話があるっちゃんね。このライオンには舌がなく、人々が作者の彫刻家をからかったため、彫刻家はドナウ川に身を投げて自殺してしまったそうな。ばってん実際は、像を見上げてもよく見えないものの舌はちゃんとあって、彫刻家も身投げしてないし、どうやら作り話だったようばい。どうしてそんな話になったのか謎ばってん、ライオン像の舌は有名な逸話になっているっちゃんね。
(Photo By Neil and Kathy Carey)
幻想的なドナウの夜景をクルーズ!
↑クルーズの動画をチェック!
くさり橋とブダペストの幻想的な景観を楽しむなら、ドナウ川のナイト・クルーズがオススメ。
連なる電球が真珠のネックレスにたとえられる美しいくさり橋、ライトアップに浮かび上がる王宮や国会議事堂などを、イルミネーションにきらめく水上から眺めます。
ドリンク付や、ハンガリーの伝統的な音楽や食事付きなど各種コースがあります。
また、日本語でのイヤホン解説を用意した遊覧船もあり、美しい夜景とともにハンガリーの歴史も学べます。
チケットは、各クルーズ会社によりネット予約や船着場でも購入可能です。
(Photo By SF Brit)
【リンク】
・ハンガリー政府観光局東京事務所:ブダペストクルーズ船
夜間の散策
夜のくさり橋はいっそう綺麗ばいね~!
名所だけあって観光客が多いばってん、その観光客を狙ったスリなども起きているようばい。
意識がそれやすい記念撮影の時なども、貴重品や身のまわりのものには注意するですたい!
(Photo By Gary Edenfield)
エリア | ハンガリー ブダペスト |
交通例 | 成田⇒ブダペスト【経由 / 約13時間】 |
言語 | ハンガリー語(マジャル語) |
通貨 | フォリント(HUF) |
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