ジェロニモス修道院

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(Photo By iShot71)

ポルトガルの首都リスボンから路面電車で約30分。ベレン地区にあるジュロニモス修道院は、マヌエル様式を代表する傑作です。

16世紀初頭、エンリケ航海王子の偉業とバスコ・ダ・ガマのインド航路開拓を称え、マヌエル1世によって建造。

大航海時代の富をつぎ込み、最終的な完成までおよそ300年もの歳月がかけられたというこの優美な建築は、付近にあるベレンの塔と共に、世界遺産にも登録されています。

惜しみなく施された装飾が圧倒的なこの建築には、聖母マリアに捧げられた南門、付属するサンタ・マリア教会の祭壇やバスコ・ダ・ガマらの棺、そしてマヌエル様式の美が凝縮された回廊等々、見所も豊富で、多くの観光客が訪れています。

また、修道院内には国立考古学博物館海洋博物館なども併設。
入場料別途
(Photo ByBernt Rostad, Veronique Debord)

■マヌエル様式って?


オーイ!たび丼ですたい。
マヌエル様式とは、大航海時代の繁栄を象徴するポルトガルの壮麗な建築様式ばい。16世紀初頭、海外交易によって築かれた巨万の富を背景に、ポルトガルで独自に発展したっちゃんね。ゴシック様式をベースに、ロープや鎖、海草や珊瑚、貝殻、天球儀といった海洋にまつわるものや、異国の動植物をモチーフにした装飾などが、ごってりとあしらわれているのが特徴的ったい。インド航路を成功させたマヌエル一世にちなんで、マヌエル様式と呼ばれているばいね。
(Photo By Bleuchoi)

南門

修道院の正門となっている南門は、フランス人建築家ボイタックの作品です。

1584年に天正少年使節団を出迎えた壮麗な門で、上部中央にはエンリケ航海王子の像、最上部には聖母像が置かれ、壁には聖ジェロニモスの生涯が描かれています。
(※画像はクリックで拡大します。Photo By renatamartins)

中庭と回廊


見応えあるジェロニモス修道院の中でも、特に大きな見所は、中庭を囲む55m四方の回廊です。

2階建ての回廊には、1511年に完成。アーチ型につらなる柱や外壁に、レース細工のように繊細な彫刻が見事に施されており、マヌエル様式の美が凝縮されています。
(Photo By zoonabar, Robert Nyman)

サンタマリア教会



西門からサンタマリア教会に入ると、右手にポルトガル最大の詩人ルイス・デ・カモインスの棺、左手にインド航路を発見したポルトガルの国民的英雄バスコ・ダ・ガマの棺が安置されています。

内部は荘厳な石造りで高さ25メートル以上にもなり、椰子の木をモチーフに海洋にまつわる装飾をあしらった美しい柱がそびえています。

細やかなつくりのステンドグラスや、キリストの生涯を描いた5枚の飾り板(ローレンソ・デ・サルゼード作)、祭壇には絹の花嫁衣裳を着たマリア像など、見応えのある教会です。回廊から2階へ上がって見渡す内部も壮大です。

(Photo By Robert Nyman, Robert Nyman, Morgaine, wikipedia)

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