(Photo by ChemaABG)フランスには多くの観光名所があるのはご存知の通りです。特にパリやモンサンミッシェル、ルーブル美術館や凱旋門、エッフェル塔などは日本でも一度は見てみたい憧れの観光地ではないでしょうか。
では、フランスで最も観光客が多く訪れる場所はどこでしょう? 1位は、モンサンミッシェルです。世界遺産にもなっているフランス観光地の象徴ともいえますね。
そして第2位!この2位の観光地こそ今日ご紹介したいエリア。名を歴史的城塞都市カルカッソンヌと言います。映画『ロビンフッド』の舞台にもなりましたので知る人ぞ知る観光地です。
日本では、まだそこまで有名ではないカルカッソンヌですが、中世城塞都市の面影を残している事が評価され、世界遺産にも登録、年間で200万人を超える観光客がカルカッソンヌに殺到します。フランスでは「カルカッソンヌを見ずして死ねぬ」とまでいわれるほど。
美を追求してやまないフランス人は勿論、世界を魅了するカルカッソンヌはどんな観光地なのでしょうか?
カルカッソンヌを知る
【恋するフランス】カルカッソンヌの城塞を巡るボンジュール!たびどんですたい!
世界ではあまりに有名、日本でも知る人ぞ知る世界遺産の歴史的城塞都市カルカッソンヌは、その名の通り城塞都市で、中世のお城と城下町を楽しめるっちゃんね!場所はフランス南西部のスペイン国境寄り。一番近い大きな町がトゥールーズという美食の歴史の街。パリからだと電車で5時間以上かかるばい。この、トゥールーズの日本での知名度とパリから遠い立地が日本でカルカッソンヌが有名にならない理由かもしれないっちゃんね・・
確かにたびどんの言う通り日本ではそこまで有名じゃないよね。でもアクセスが悪いわけでもないよ!実は、スペインのバルセロナからならパリから行くより半分の時間で行けるんだ。スペイン旅行ついでというのもアリ!もちろん、スペインじゃなくても、フランスの人気都市マルセイユからでも3時間半程度で行けるので時間やスケジュールが合いそうなら是非見てきて欲しいかな!
2重の城壁で守られた、難攻不落の要塞は、17世紀半ばのピレネー条約によってスペインとの国境が定められたことが理由で、カルカッソンヌも一時は荒廃したものの、中世をしっかり再現して復刻されたよ。その後に世界遺産にも登録され、現在もモンサンミッシェルに次ぐフランスの一大観光地となったんだ。その後も人気が衰えないカルカッソンヌの魅力、ぜひ体感してほしいな~♪
カルカッソンヌ・シテの主な見どころ
カルカッソンヌはオード川に沿って作られ、川を見下ろす高台に位置します。川と自然の中にどっしりと構える二重城壁の中世的な要塞はまるでメルヘンの世界に入ったかのような感覚に。
シテと呼ばれる城壁内には石畳が敷かれロマネスク様式やゴシック様式の建物やお城が今も残っています。そんなカルカッソンヌの見どころをチェックしてみましょう
サン・ナゼール大聖堂
サン・ナゼール寺院は、カスカッソンヌのシテにある唯一の教会で、ロマネスク様式とゴシック様式が混在している珍しい教会です。オード門から入って右手にあります
南仏にある中でも最も美しいもののひとつと評されるステンドグラスは必見の美しさです。タイミングがあえば、聖歌隊の歌を聴くことも出来ます。
コンタル城
歴代領主トランカヴェル伯爵のコンタル城は、12世紀に建てられたもので、オード門から入って左手にあります現在は、有料でその城を見学することができます。(10ユーロ前後)
値段だけだとちょっぴりお高い印象ですが、美しいカルカッソンヌの街や南フランスの田舎風景を一望できる城壁に登れる貴重な体験が出来るので予算に都合がつくなら是非。
オード門
(Photo by Jean-Pol GRANDMONT)
オード門は、カルカソンヌ城砦の西門で、オード川側にあるシテへの入り口です。オード門付近から城砦を見上げるショットや、オード川にかかる橋からがカルカッソンヌをよく見渡せる絶景ポイントになっています
夜にはシテがライトアップされますのでその光景を写真に収めるならオード門から橋の間で撮るとよさそうです
ナルボンヌ門
(Photo by Pinpin)
ナルボンヌ門は、シテを何重にも取り囲んでいる門の一つで、以前は跳ね橋となっていて、外敵から守る役目を果たしていました。オード門とは反対側にあります。
ナルボンヌ門側にはカルカッソンヌの戦いの歴史で有名なバラド夫人のダム・カルカス像を見る事も出来ます
世界遺産・ミディ運河
(Photo by Xvolks)
カルカッソンヌにはもう一つの世界遺産があり、それがミディ運河です。シテとは別の場所で、カルカソンヌ駅を出てすぐに見える運河が世界遺産ミディ運河。
カルカッソンヌに来て駅を出て見える運河だけを見ても「これが世界遺産・・?」と思われるかもしれませんが、ミディ運河はトゥールーズから地中海に面したトー湖に至るまで全長240kmの全てが世界遺産になっているのでピンとは来ないかもしれません。
クルーズサービスもありますので時間があるようなら乗ってみてはいかがでしょうか。ただし、非常に人気なのと、スケジュール予定が季節によって変更されたりするのでなかなか乗れない観光客も多いようです。お値段はプランによりますが概ね10ユーロ前後。11月~3月頃は完全運休となります
おまけ:ミネルヴ村
(Photo by BlueBreezeWiki)
ちょっとおまけ。カルカッソンヌでは無いのですが、付近にある人気の穴場観光地をご紹介。ミネルヴ村という小さな村がカルカッソンヌから50kmほど離れた場所にあります。
人口100人程度の本当に小さな村ですが、この村は「フランスで最も美しい村」に選ばれており、年間30万人もの観光客が訪れます。アクセスもレンタカーを借りるかツアーを申し込むかしかないんですが、カルカッソンヌで時間が余りそうならぜひチャレンジして頂きたい観光地です。
想像する南フランスの田舎風景がそのまま形になっているとても美しい村ですよ。ただし、インフラ整備もあまりされていないので気候の安定した夏場に行くことをお勧めします。
カルカッソンヌへのアクセスは?ツアーはある?
カルカッソンヌへのアクセスは簡単とは言えません。これが日本では知名度が上がらない理由かもしれませんね。ツアーもパリ発はあまりなく、基本的にはトゥールーズ発となります。更に少し高額になってしまう事も。
カルカッソンヌへはパリとカルカッソンヌがセットになっているツアーに申し込むか、自力で行くかで分かれる事が多いかもしれません。空路ならトゥールーズまで国内線、トゥールーズから電車(フランス国鉄SNCF)で1時間程度です。パリから電車ですと、早くて5時間40分、遅ければ7時間近くかかります。日帰りなら空路一択、宿泊なら電車もありですが、著者的には最初から組まれたツアーを選ぶか、空路を選ぶほうが良さそうです。
カルカッソンヌ駅からシテまでは徒歩30分くらいかかります。バスが出ていますのでこちらを利用しても良いと思います。
エリア | フランス南部・カルカッソンヌ |
交通例 | 成田⇒パリ⇒トゥールーズ⇒カルカッソンヌ⇒シテ |
言語 | フランス語 |
通貨 | ユーロ |
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