ノスタルジックな風景で人気の町・九分(九份)は、台北から列車やバスで1.5時間ほど郊外にある、注目の台湾観光スポット。週末には国内外から多くの観光客が訪れます。
台北県瑞芳鎮の海を見下ろす山の急斜面に、古い建物が軒を連ね、鈴なりの提灯や色々な神様が祭られている祠など、散策に楽しい町。
レトロで洒落た茶店や土産屋などが細い路地に並び、街全体がどこか無国籍で不思議な魅力を放っています。
九分のあゆみ
かつて、このあたりには家が9戸しかなく、村人が食料を買う際にはいつもまとめて「9つ分」と頼んでいたことから、この地の名がついたといわれています。
一寒村に過ぎなかった九分は、金の発掘が始まった19世紀末から発展し、日本統治時代に最盛期を迎えました。
戦後、金鉱が閉山されて町は急速に衰退したものの、台湾映画「悲情城市」(’89)の撮影に使われ注目を集めると、観光化に力を注ぎ息を吹き返しました。
加えて現在では、宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」で主人公・千尋が迷い込んだ町にもよく似ているといわれ、日本人観光客からの知名度も一躍高まっています。
夕闇が町を包む頃には、映画のように店先の赤提灯がぽつぽつと燈り、千尋気分を味わえます。
(Photo By FinFu, bizmac)
九分のみどころ
九分の茶芸館
たくさんの茶芸館が立ち並ぶ九分の街。お好みの店で、散策の休憩をとるのも楽しみのひとつですね。
■小上海茶飯館
豎崎路の石階段を上ると、小上海茶飯館という店があります。
映画「悲情城市」のロケに使われ、名所のひとつになっています。レトロで風格ある店内で、香りの良いお茶とお茶菓子を楽しめます。
屋上からは基隆港の方まで眺めることができます。ただし、このあたりは雨の多い地域。年間300日近く雨なのだそうです。
■阿妹茶樓
その向かいには、印象的な外観の阿妹茶樓。骨董品などが飾られた個性的なこちらの店には、宮崎駿監督も訪れたとか?
こちらの手作り点心や烏龍茶を味わう日本人観光客も多いようです。丘の上に立つ店からは街並みもよく見渡せます。
■九分茶坊
また、九分の代表的な茶館のひとつ、九分茶坊には、アンティークな店内に作家達が手がけた陶器、絵画などが随所に飾られ、台湾茶やお茶を使ったデザートメニューなどがあります。
(Photo By paparain,Vicky_f04, DuReMi)
小吃を食べよう!
ニーハオ!たび丼ですたい。九分には、レストランのほか軽食にちょうど良いお手頃なお店も沢山あるばい。店や屋台で食べる中華の一品料理を小吃(シャオチー)といって、九分にも屋台が軒を連ねているっちゃんね。定番の甘味料理・芋圓や、 くっさーい臭豆腐、名物草仔果など、よりどりみどりばい。
海が近い町けん、魚肉団子スープなども美味しく人気ったい。地元の人がよく入っているお店を真似てみたりして、屋台グルメも楽しもう!
(Photo By vixyao)
九分のおみやげ
街には、個性的なお土産屋さんも多くあります。リーズナブルな品物も豊富で、色々買ってみたくなってしまいそうです。チャイナドレスや中華グッズをはじめ、様々な土産物が並べられています。
■茶器
たとえば、九分の茶芸館には様々な茶器が売られています。可愛らしい花柄や蝶などが色鮮やかに絵付けされています。
お茶を楽しんだり、インテリアにしたり、プレゼントにもいいですね。
■獅子グッズ
台湾のお土産屋さんでよくみかける獅子グッズは、伝統的な定番土産。魔よけや幸運グッズとしても人気があります。
九分の店でも、獅子の置物やヌイグルミなど沢山の種類が並んでいます。
■ガラス細工や革製品
可愛らしいガラス細工は、龍や豚といった中華風縁起物モチーフが特に充実。
お値段も約100元からあり、お手軽な土産にピッタリ。
また革製品も人気。色とりどりの皮ストラップにお好みの字や絵を入れられたりと、オリジナルな土産も。
■下駄
九分では下駄のお店もよく見かけます。女性に嬉しいキュートな花柄や、足ツボをおさえた健康下駄など、種類も様々。
また短時間でオーダーメイドの下駄も作ってくれるので、できたての下駄で九份散策もいいですね。
(Photo By vixyao,Jinhan,nicole.hung616,vixyao)
エリア | 台湾 台北県瑞芳鎮 |
交通例 | 成田⇒台北【約4時間】⇒九分【列車,バス / 約1時間半】 |
言語 | 台湾語 |
通貨 | 元 |
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