(Photo By TheCreativePenn)
オーストラリアのシンボル的な存在となっているエアーズロック(ウルル)。ノーザンテリトリーのウルル-カタ・ジュダ国立公園内にある巨大な一枚岩です。
1987年、世界遺産に登録。世界で二番目に大きく(世界一は同じくオーストラリアのマウント・オーガスタス)、周囲約9km・地上からの高さ348m、海抜863mにもなります。
オーストラリア大陸のほぼ中央に位置し、地球のへそなどとも呼ばれています。オーストラリア先住民・アボリジニはこの岩をウルルと呼び、古くから彼らの重要な聖地となっています。
また、この地域の大自然は素晴らしい迫力で魅了します。どこまでも続く乾いた大地、360度まるまる地平線から昇っては沈む太陽、夜には満点の星空。
大変広い国ですが、オーストラリアに来たらぜひ訪れて頂きたい、必見の名所です。
(※画像はクリックで拡大します。Photo By[mapu],Rob Inh00d)
エアーズロック(ウルル)はこうして生まれた
エアーズロック(ウルル)は約5億年前、地形の侵食と地殻変動によってできたと考えられています。砂岩という堆積岩でできたこの岩肌に見られる無数の筋は、長い年月をかけて雨や風を受けてきた印。
一目で巨大な岩ですが、地表に顔を出している部分はほんの一部。地下には、よりはるかに大きな部分が埋まっています。私たちが目にしている地表部分は、推定で全体のおよそ5%なのだとか。
また、同じ国立公園内にあるマウントオルガ(カタジュタ)とは、地中で繋がっていると考えられています。
(Photo By Daniel García Peris,wikipedia,Bloody Nick)
エアーズロックとウルル
ハロー!たび丼ですばい!
このあたりに先住民アボリジニが暮らし始めたのは、少なくとも2万年以上前と言われているばい。彼らはこの巨岩をウルルと呼び、神聖な場所として大切にしてきたばい。エアーズロックは馴染みのある呼び方ばってん、後からつけられた英語の通称ったい。ここを発見した白人の探検隊が、元南オーストラリア州の首相ヘンリー・エアーズにちなんでつけたもの。1873年のことで、アボリジニとウルルの長い歴史からすれば最近のことになるばいね。近頃では、先住民の文化に敬意を払って、観光局でも「ウルル」を正式名称として使っているっちゃんね。
(Photo By [mapu])
七色に変化する巨岩
エアーズロック(ウルル)の美しい赤みは、岩を形成する砂岩に多く含まれた鉄分の酸化によるものだそうです。
その岩肌は1日の間に七色に変化すると言われるほど、日光によって様々な色に変化します。
燃えるような赤やミステリアスな紫、青空に映えるオレンジ色など、その色合いは本当に神秘的。特に朝日や夕日に染まった様は必見の美しさです。
(Photo By jccalvo)
アボリジニの聖地として
エアーズロック(ウルル)で最も人気の楽しみ方のひとつが、登山。山頂まで約1.6キロ、往復2~3時間の道のりです。山頂から臨む360度荒野の地平線には、深い感動をおぼえることでしょう。
ただ、エアーズロック(ウルル)を登ることについて、ここを大切な聖地としているアボリジニは快く思っていないのが現状です。多くの観光客がよじ登り、さらにはゴミを捨てたり落書きをしたりと、昨今ではマナーの低下も目立ってきているようです。
ここを訪れる際には、アボリジニが大切にしてきた神聖な思いに、ひとりひとりが敬意を払うことを忘れてはなりませんね。
(Photo By Lyndi&Jason)
色々ある!ウルル満喫
エアーズロック(ウルル)の楽しみ方は、登山に限らず他にも色々あるばい!岩肌の色彩が特に美しい時刻に鑑賞するサンライズツアーにサンセットツアー。ラクダやヘリコプター、4輪バギーに大型バイクと、様々な乗り物に乗って見学するツアーなどなど。また、ふもとの遊歩道散策では、ガイドさんが壮観な滝や周辺の植物を紹介してくれたり、ここの歴史や地質を解説してくれるし、洞窟に描かれたアボリジニのロック・アートも見学できるっちゃんね。ウルル-カタ・ジュタ文化センターで、自然と共に生きる先住民の文化を考えてみるのもよかね。
ここ一体は、佇んでいるだけでも素晴らしい気持ちになれる、とにかく大自然!おいどん達の国とはまるで別世界の絶景がひろがっているっちゃんね。この壮大な土地を肌でいっぱい感じるばい!
(※画像はクリックで拡大します。Photo By bunnicula,rplzzz,bunnicula)
(Photo By marcopako )
エリア | オーストラリア ノーザンテリトリー |
交通例 | 成田⇒シドニー【約9時間】⇒エアーズロック空港【約3時間半】 |
言語 | 英語 |
通貨 | オーストラリアドル |
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