(Photo By flashcurd)
ペルー南部の広大な乾いた土地に描かれた、世界的に有名なナスカの地上絵。
上の写真に見られるハチドリをはじめとした鳥や木などの動植物、定規をあてたように正確な直線、幾何学模様など、無数の謎めいた絵は「ナスカとフマナ平原の地上絵」として世界遺産に登録されています。
上空からでないと認識できないほど巨大な地上絵を、古代の人々は一体どのように描いたのか?何のために描いたのか?真相は未だに謎に包まれ、様々な仮説が唱えられています。
(※地図はクリックで拡大します。Photo By kudumomo)
地上絵ギャラリー
※画像はクリックで拡大します。
【上段】左から ①クジラ ②フクロウ人間 ③サル ④イヌ
【下段】左から ⑤コンドル ⑥クモ ⑦オウム ⑧トライアングル
(Photo By olliethebastard, Veronique Debord, theboywiththethorninhisside, Christian Haugen, olliethebastard, funkz, Veronique Debord, olliethebastard)
未だ解明されない巨大な謎
ナスカの地上絵は、およそ1500年~2000年前に描かれたと考えられています。450平方kmもの広大な平原に描かれたその数、およそ800。小さいものでも30m、最大のものでは200m以上にも及びます。
動植物や人の形をした絵、三角や台形などの幾何学模様、無数の直線など、これらの多くが一筆書きで描かれているんだとか。
1938年、ナスカ上空を飛んでいた民間のパイロットが発見するまで1000年以上もの間、気づかれることなく遺されていました。
画像は、地上1.5mの高さから撮影した地上絵。人の目線からでは、そこが絵になっていることなど全くわかりませんよね。
(Photo By wikipedia)
いつ、どうやって描かれたの?
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オラ!たび丼ですばい。
古代ナスカ人が描いたといわれる地上絵。地上絵のいくつかは、出土したナスカ土器にも、いくつかの地上絵とソックリの絵柄が施されていて、年代測定でもナスカ文化が栄えていた時代のものであることは確かなようばい。ナスカの大地は茶褐色の小石の層で覆われていて、その下には白い粘土質の層があるばい。地上絵は、地表の小石の層を掘って、下の白い土をむき出しにすることで「描かれている」ったい。原画となる小さい絵を描き、ロープと杭を使って拡大法で描かれたと考えられていて、現地からは原画や杭が見つかっているばい。それにしてもこれだけ巨大なものをここまで誤差なく描くというのはなんともミステリアスったいね。このようにして描かれたと考えられている地上絵は、雨が少ない乾燥した気候のおかげで数千年も消えずに残っていたばい。ばってん、近年は風化が刻々と進んでいるらしいったい。早く見に行かないといかんばいね!訪れる際は、遺産保護のためにも、立ち入り禁止区域には入らないなどマナーはきちんと守ろう!
(Photo By wikipedia, wikimedia)
様々な仮説
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何の目的でこのような巨大な絵が描かれたのか、色々な説が唱えられているばってん、今もハッキリとわかっていない不思議な地上絵。滑走路説、暦や星座を表したという説、宗教アート説、雨乞いなどの宗教的儀式説、社会事業説、宇宙人説なんてものまである始末。みんなはどう思う?おいどんは、古代ナスカ人はガリバーみたいに巨大な人間だったんじゃないかな~と…たびっこが鼻で笑っているったい(涙)
(Photo By Ivan Mlinaric)
展望台にのぼろう!
こにちは!たびっこだよ。さて、ガリバーたび丼はおいといて、地上絵を見に行こう!パン・アメリカン・ハイウェイ沿いに立っている展望台、ミラドールから地上絵を眺めてみよう。看板には、ナスカ地上絵の研究に生涯を捧げた、ドイツのマリア・ライへ博士の名前が刻まれているよ。博士が建てたこの展望台は、広大な大地の中央部分に位置し、ここから木や手の地上絵が見られるんだ。特に枝を大きくひろげた木の絵は、全体像を見ることはできるけど、やはりもっと上空から見下ろさないとハッキリ確認できないほどダイナミック!
(Photo By wikitravel)
ナスカを遊覧飛行!
Nazca Lines-Peru↑動画もチェックばい!
というわけで、飛行機にも乗ってみるったい!地上からでは確認できない巨大な地上絵も、上空からはハッキリとその姿を現すばい。定員4名~10名程度のセスナ機で、30分ほどの遊覧。景色がよく見られるよう、機体を傾けて飛んでくれたりするので、乗り物酔いしやすい方は事前に酔い止めの薬などを飲んで備えよう。フライト中は、パイロットが見えてくる地上絵を教えてくれるばってん、自分でもあらかじめ地図で地上絵の位置を確認しておくと、より楽しめそうばいね。空気の澄んだ朝や夕方がよく見えると言われているばってん、お天気によってかなりコンディションは変わってくるばい、天気予報も要チェック!
(Photo By Bruno Girin)
さらに巨大!スーパー地上絵!
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ただでさえ巨大な地上絵を、はるかに上回る超巨大規模の図形が、20世紀後半に発見されたばい。NASAが打ち上げた資源探査衛星「ランドサット」が、上空900kmから撮影して初めて確認されたというのだから、その巨大さはアンビリーバボー!写っていたのは、なんと全長50kmにも及ぶ矢印!!50キロメートルという長距離の間には、平らな大地だけでなく山脈や渓谷もある。そこをひたすらに、極めて正確に走る直線。さらにその矢印の先は真南を指してるというのだから、本当に驚きばいね~。
(Photo By NASA Goddard Photo and Video)
ナスカの地上絵のツアーに実際に参加してみた
さて、この度、著者もペルー旅行に行ってきてナスカの地上絵を見てきました!リマ発イカ空港発着のナスカ地上絵、英語ガイドの混載ツアーに参加したので流れをご説明します。
まず、リマのホテルにツアーのバスが迎えに来ます。事前に〇〇時に迎えに来る、と伝えられるのでホテルのロビーで待ちましょう。リマから遠いため、ピックアップの時間はかなり朝早いと思った方が良いと思います。私は朝5時にロビー集合でした。
リマからイカ空港までは片道3時間半から4時間ほどかかります。著者の参加したツアーでは途中でトイレ休憩がありました。
イカ空港に着くとパスポート提示と体重測定があります。体重測定は、複数人混載ツアーの場合は旋回するのでバランスを保つため、左右の体重のバランスを考慮した席決めとなるのでパートナーと隣に、といった希望は基本的には難しいかもしれません。
説明を受けた後に席を指定されるので座って待機、30分ほどでナスカの地上絵上空に到着します。アナウンスで何の絵か教えながら旋回してくれますので安心してみてられます。
思ってるよりも小さく感じる方もいると思うのでよく探してみてくださいね。
英語ツアーでしたが、それなりの英語力に加えてスペイン訛りを想定した理解力、語彙力をある程度求められます。自信がない場合は高くなりますが日本語ガイドのツアーを選択するのも手です。後悔の無い選択を!
エリア | ペルー |
交通例 | 成田⇒リマ(ペルー首都)【米経由】⇒ナスカ |
言語 | スペイン語 |
通貨 | ヌエボ・ソル |
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