(Photo By Individuo)
ミステリアスなモアイ像で有名なイースター島は、太平洋に浮かぶチリ領の火山島です。
チリの首都サンティアゴから西へ3700km、タヒチから東へ4000キロメートルに位置する絶海の孤島に、人口約4000人が暮らしています。
イースター島は実は英語表記で、現地では「パスクア島」と呼ばれます。パスクア(Pascua)はスペイン語で復活祭(イースター)を意味するので意味は同じですね。
ラパ・ヌイ国立公園として、この全周60kmほどの小さな島全体が世界遺産に登録されています。
島での移動手段
たび丼ですたい!
島での主な交通手段は、ツアーかレンタカーがオススメったい。1日~2日あれば、車で島の主要な名所はまわれるったい。レンタカーのガソリンは、ハンガロア村のスタンドで入れられるばい。自転車や馬なども借りられるので、興味のある人はそちらもチェック!
ハンガロア村
イースター島唯一の村で、島民の殆どがここで生活しています。
飛行場からホテル、レストラン、郵便局、病院、ガソリンスタンド、学校、港など、ひととおりの施設が揃っています。
ディスコやレンタルビデオショップまであり、絶海の孤島とはいえ、暮らしは現代的ですね。
イースター島博物館があるのも、この村です。(Photo By wikipedia)
イースター島博物館
イースター博物館には、唯一ほぼ完全形で現存するモアイの眼や、女性のモアイ像、未解読のロンゴロンゴ文字が書かれた板の複製など、イースター島に遺された貴重な文化が展示されているばい!
アフ・トンガリキ
アフ・トンガリキは、イースター島で最大の遺跡。島の東側の海岸沿いに、高さ6~8mに及ぶ15体のモアイ像が立ち並ぶ様は圧巻です。
また、1970年の大阪万博の際、遥か日本まで運ばれて展示されたモアイもここに並んでいます。
この遺跡は、1960年に起こったチリ大地震による津波で破壊されてしまいましたが、90年代に、テレビ番組「世界不思議発見」をキッカケに日本の企業が修復に協力したことでも知られています。
ここから望む朝日も大変美しく、見物です。
(Photo By steffen.dubouis)
ラノ・ララク
こちらもイースター島の大きな見所、モアイの切り出し場であったラノララクです。
島の東側に位置するこのモアイ製造工場は、完成・未完を含め、数百体のモアイがあちこちに点在しています。
ここに転がっている未完のまま放置されたモアイを見ていると、当時から時が止まったような、完成されたモアイとはまた違う感慨深さがありますね。
地中に埋まっているモアイは、その分その大きな顔を間近で見ることができ、迫力も感じられます。正座するモアイもこちら。
(Photo By Robert Nyman,seto.wm)
オロンゴ
ハンガロア村からほど近い、絶景の観光地。
ラノカウ山の美しいカルデラ湖は、空を鮮やかに映し出し、南米チチカカ湖と同種の葦トトラが覆っています。ここの水は島民の生活に利用されています。
火口湖をまわりこんだ島の南端に、オロンゴの儀式村があります。ここは1935年に国立公園、1998年に世界遺産に指定されています。オロンゴ観光のみ、入場料がかかります。
島では、ふたつの部族による抗争でモアイ倒しが相次ぎ、モアイ信仰が終焉した後、マケマケ信仰(鳥人信仰)というものが始まりました。
オロンゴの素晴らしい展望と共に、数々の岩には、当時の信仰が遺した鳥や人の形をしたレリーフが刻まれ、儀式の参加者や関係者が使用した石の家が佇み、文化遺産の宝庫になっています。
(Photo By Robert Nyman,Avodrocc)
鳥人儀礼
オロンゴではその昔、島のリーダーを決める鳥人儀礼という儀式が毎年行われていたばい。各部族の部下が戦士として選ばれ、オロンゴ岬の断崖絶壁をくだり、その遥か眼下の海に浮かぶモツ・ニュイ島まで泳いでいき、グンカンドリの卵をとりに行くというハードなレースばい。一番早く卵を持って帰ってきた部族の長が、その年のイースター島の聖なる王(鳥人)となったばい。
(Photo By scorbette37)
タハイ遺跡
ハンガロア村のはずれにあるタハイ遺跡には、唯一目があるモアイの立つアフ・コテリキや、5体のモアイが並ぶアフ・バイウリなど、3つのアフ(祭壇)があります。
また、モアイのほかにも住居跡や鶏小屋、儀式に使われた広場など、かつての生活施設の名残も見られます。
タハイは素晴らしいサンセットポイントでもあるので、お天気がよければ、夕日をバックにした一際美しいモアイ像を眺めることができるでしょう。
(Photo By Robert Nyman)
アフ・アキビ
7人の使者とも呼ばれているこの美しい7体のモアイ像は、島に数多くあるモアイの中で唯一、海を向いて立っています。
また、海岸沿いに立てられていることの多いモアイ像ですが、こちらが位置するのは島の中央部分です。
この7体のモアイは、イースター島に最初に足を踏み入れた伝説の人、「マルケサス諸島のヒバという国の王が送った7人の使者」だといわれています。
国王ホツ・マツアの弟5人と息子2人がこの島を調査し、その後、民族がここに移り住んだそうです。
この使者たちの像の視線は、マルケサス諸島のヒバ国を見ているといわれています。
また年に2度、春分の日と秋分の日の太陽が沈む地点を見つめているという説もあり、なんともロマンを感じる像ですね。
(Photo By anoldent)
アナケナビーチ
モアイやロンゴロンゴ文字など、神秘的なイメージが色濃いイースター島ですが、このエリアは亜熱帯の南国リゾートを思わせる、とても美しいビーチがひろがります。ダイビングやサーフィンなどのマリンスポーツも盛んです。
ヤシの木と白砂で彩られたビーチのそばに、有名なアフ・ナウナウのモアイが立っています。
プカラという茶色い帽子状のものをかぶり、長年砂に埋もれていたため状態が良く、美しい顔の彫りをしています。
後ろ姿はよく見ると、背中に刺青のような彫刻や、腰にふんどしのようなものをつけている模様がわかります。
丘の上には、この島の最初の支配者・伝説のホツ・マツア王の像といわれるモアイも立っています。
(Photo By anoldent,magical-world,wkipedia)
地球のおへそ?!
イースター島、いかがだったと?この島には、まだまだミステリアスな景色が広がっているけん、ぜひ訪ねてみるっちゃんね。最後に一つ、モアイのほかにもこんなものがあるばい。島の北東の海岸沿い・テピトクラにある、どっしりとまあるい石。磁気を帯びたこの石の表面に方位磁石を載せると、針がクルクル動いてしまう!テピトクラとは光のヘソという意味で、この不思議な丸い石を世界の中心、地球のおへそだと定めたんだとか。見落としやすいので、近くに来たらよくチェックしてみるったい!
(Photo By Robert Nyman)
エリア | チリ領 |
交通例 | 成田⇒タヒチ/チリ【経由】⇒イースター島 |
言語 | スペイン語・ラパヌイ語 |
通貨 | チリ・ペソ |
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