エル・カスティーヨ(ﾁﾁｪﾝ･ｲｯﾂｧ)

(photo by mybulldog)


チチェン・イッツァはメキシコ・ユカタン州東部に残る古代マヤの遺跡。

カンクンからバスで３時間ほど、ユカタン半島に残る遺跡で最大規模です。

ただ規模が大きいだけでなく、様々な建造物が遺され、経済・宗教・芸術などあらゆる面で中心地とされていたであろう面影に触れられます。

この都市で最大の建物エル・カスティーヨをはじめ、球技場、聖なる泉、天文台など見所いっぱい。

マヤ文明最大の神秘であるこの古代都市は、世界遺産にも登録されています。

今回は、チチェン・イッツァ最大の見所エル・カスティーヨをご紹介します。
(photo by ServantofAgape,alexispz)

★エル・カスティーヨ以外の見所はコチラから
⇒【マヤが遺した世界遺産チチェン・イッツァ遺跡】

最高神ククルカンを祭るエル・カスティーヨ

チチェン・イッツァを代表するピラミッド、エル・カスティーヨは、高さ２４メートルと巨大なものです。エル・カスティーヨとはスペイン語で「城」または「城壁」という意味。

マヤの最高神ククルカンを祭る建物で、「ククルカンの神殿」「ククルカンのピラミッド」とも呼ばれています。

ククルカンは、羽根のある蛇の姿をした神。ピラミッドの階段のふもとに蛇の頭彫が施されています。

頂上には神殿が、ピラミッド内部の部屋にはジャガーの玉座や生贄に使われたチャック・モール像が置かれています。（現在は見学不可）

４つある階段のうち、以前は２つが登れるようになっていましたが、転落事故があったため、今では禁止となってしまいました。

険しい階段を上りきった頂上からの、３６０度ジャングルの地平線が見られないのは残念ですね。(photo bykyle simourd,ramonbaile)

それではたび丼くん、その他の情報をよろしく！

ククルカンが出現する日！

オラ！たび丼ですたい。エル･カスティーヨは、春分と秋分の日に神秘的な現象が起こるばい。これを見ようと、毎年世界中から沢山の観光客が訪れるったい。
日光がピラミッドの階段を照らすと、できた影が、階段を下りてくる蛇（ククルカン）のように見えるっちゃんね。これは「ククルカンの降臨」と呼ばれているばい。左の画像をチェック！（クリックで拡大します）
うねうねとした影はまさに蛇ばいね！マヤの人たちは影まで計算して建てたと？すごかね～！たびっこに聞いてみるばい。
(photo by wikipedia)

暦のピラミッド

こにちは！たびっこです。たび丼、神様の影が出現するなんて神秘的な建物ね！「ククルカンの降臨」は、ただの偶然じゃなさそうね。このピラミッドはとっても計算されて建てられたんだって。

たとえば、ピラミッドの階段は４面にそれぞれひとつずつあって、段は９１あるよ。合計すると３６４段。それに頂上の神殿の１段を足すと３６５。３６５…むむ、なじみのある数字ね。そうだ、１年＝３６５日！さらに、階段の左右の面は９つの層になっていて、左右を合計すると１８。マヤ文明は１８ヶ月で１年としたらしいから、この層は「月」を表すのね。つまり、このピラミッドはマヤ暦の１年（１８ヶ月 / 365日）を表しているよ！マヤ人は太陽と月の動きを熟知していたんだって。チチェン･イッツァのその他の建物にも、このような計算された意味がいっぱいこめられているわ。はぁ～アンビリーバボーな遺跡！行ってみたいけど、ここの気候はどんな感じかな？たび丼、プリーズ！
(photo byrivieramaya26,a2gemma)

チチェン・イッツァのお天気

ほいほい、たび丼リターンズ！
チチェン･イッツァがあるユカタン半島は、海がまたとってもキレイばい。ビーチも楽しみたい人は夏場に訪れるのもよかね。ばってん、７月・８月は日差しが特に強くなるったい。湿度も高いから、暑さ対策をしていこう。日焼け止め、帽子、サングラス、雨具などを用意するばい。遺跡見学には歩きやすい服装で、スニーカーがおすすめばい。５～１０月の雨季は、台風が来ることもあるっちゃんね。11～３月は冬といっても２８度くらいで、夜は涼しくなるので羽織るものがあるとよかばい。(photo by Alaskan Dude)

エル・カスティーヨのギャラリー

(photo by Tran’s World Productions,Esparta,lightmatter,Paul Mannix,FrenchHope,braindrum)