チチェン・イッツァ遺跡

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メキシコ・カンクンから約190km、マヤ文明の古代都市チチェン・イッツァ。チチェンはマヤ語で「井戸のほとり」、イッツァは「水の魔術師」を意味します。

南北約3km・東西約1.5㎞の範囲に立ち並ぶ遺跡郡で、ユカタン半島のマヤ遺跡の中で最も壮大です。

最大の見所である巨大ピラミッドエル・カスティーヨを筆頭に、様々な建物がマヤ文化の面影を残し、世界遺産になっています。

今回は、エル・カスティーヨ以外の主な見所をご紹介します。
(photo by wikipedia,alexispz)

エル・カスティーヨについては、コチラをご覧ください。
【エル・カスティーヨ(チチェン・イッツァ)】

天文台



ドーム状の大きな建物がエル・カラコルと呼ばれる天文台です。

カラコルとはスペイン語で「カタツムリ」「らせん」の意味。天文台内部に螺旋階段があることからきています。

驚くべき天文学知識を持っていたマヤの人たちは、ここから肉眼で星の動きを見ていたと言われています。星の様々な角度に合わせて設定された建物で、観測窓は太陽と月の位置を正確にとらえています

こうした天体観測で、望遠鏡もコンピュータも持たずに、きわめて正確な暦を知っていたマヤ人。そのカレンダーには未だ多くの謎が残され、マヤ人=宇宙人説がささやかれるほどです。

(photo by wikipedia, wEnDaLicious)

聖なる泉セノーテ


広場から林を進むと、聖なる泉セノーテがあります。

ぽっかりと円を描く穴に地下水が溜まったこの池で、その昔マヤの人達は生贄の儀式を行いました。ここで多くの人骨や装飾品などが発見されています。

神が住むと信じられていたこの池に、生贄となった者は生きたまま投げ込まれました。豊作や雨を願い、男も女も子供までもが捧げられたといわれています。

なかには抛られた泉から生き延びた者もいましたが、その場合は生き延びた意味がある=神のお告げがあると考え、引き揚げられたそうです。

何とも怖い話のように聞こえますが、実は日本でも生贄の文化は存在しました。人柱とか人身御供という言葉があるように、古来から現在でも日本は雨量が多い時期があり、河川が頻繁に氾濫していました。これを神の怒りと考え、鎮めるために生きたまま人を川に生贄として落とす風習がありました。遠く離れた南米でも同じことをしていたのは考えさせられるものがありますね

(photo by dan taylor)

生贄は名誉?

オラ!たび丼ですたい。生贄…ちょっと怖か話ばいね。ぶるぶる。ばってん、当時は志願者が後を絶たなかったらしいばい。なぜなら、マヤ人にとって生贄になることは名誉だったばい。神の命をよみがえらせ、天国に行けるとされ、優秀な者から選ばれたっちゃんね。生贄となった人の頭部を並べる「生贄の台座」と呼ばれるところがあるばい。壁にドクロの彫刻がいっぱいたい。マヤのみんなは、ここに頭を置かれることをあこがれてたらしいばい。ふーむ、おいどんは生贄になるのは怖いけど、マヤ人はこげな価値観ば持っとったんだなあ。(画像はクリックで拡大します。photo by jimg944)

戦士の神殿



ククルカンのピラミッド、エル・カスティーヨの東に、戦士の神殿はあります。

神殿の入り口にある石柱郡が印象的です。この柱に数々の戦士の姿が彫られてあることから、その名がつけられました。

神殿の急な階段の上にチャック・モール像が横たわり、その後ろには蛇の柱が立ち並んでいます。

戦士の神殿は階段の損傷が激しく、現在は登れなくなっています
(photo by exfordy,Esparta)

チャック・モール像

チャック・モールは神の使者ったい。この像の腹部に生贄の心臓を置いて、太陽に捧げられたと言われているばい。心臓は、生きたまま胸を裂かれ切り取られたとよ。うーん、想像するだけでおそろしかばい…。こげな生贄文化は、トルテカ文明の影響を受けたと考えられているらしいばい。
(画像はクリックで拡大します。photo by Alaskan Dude)

球技場



マヤ時代最大級の球技場です。この球技場では当時、フエゴ・デ・ペロータと呼ばれる球技が行われていました。

腰につけたラケットのようなものでゴムボールを打ち、壁に取り付けられた石の輪にボールを入れると得点となります。

マヤ人の球技は娯楽ではなく、神に祈りを捧げる儀式。試合が白熱するほど、雨が降り豊作になると信じられていたようです。

勝者が生贄になった(敗者という説もある)と言われ、球技場の壁には、その様子を描いた生々しいレリーフなどがあります。

また、この球技場の内部は音響効果に優れています。

150メートル近くある場内で音を出せば、エコーが響き渡ります。選手の声が隅々まで届き渡るように設計されたのでしょう。
(photo by Paul Mannix,ralpe)

チチェン・イッツァ観光の注意点

チチェン・イッツァは広い遺跡なので、見学には最低3時間はみておくばい。一日かけてじっくり見るのもよかばい。それと、以前は登れた建物が現在は登れなくなっていたりするけん、気をつけてんやい。服装は歩きやすいもので、暑いところけん、熱中症対策を!涼しい朝のうちに見学するのもオススメばい。
(photo by ann-dabney)

エリア

メキシコ ユカタン州

交通例

成田⇒カンクン【ダラス(米)経由 / 約13時間】⇒チチェン・イッツァ【バス / 約3時間】

言語

スペイン語

通貨

ペソ(US$紙幣も可)

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